船橋市内に、ママさんでありながら、産後ダイエットのためにはじめたトレーニングがきっかけで、今はパワーリフティングの選手になっている方がいらっしゃるのをご存知ですか? その方の名は、小林和沙さん。和沙さんは昨年7月、長崎県対馬市で開催された「全日本パワーリフティング選手権大会」マスターズ1の76kg級に初出場し、競技歴わずか1年で優勝を果たしました!
小林さんは馬込西出身で、子どもの頃から力が強く、足が速かったそう。「陸上競技やダンスなどにも挑戦してきましたが、トレーニングの経験はこれまで一度もなかったです」と教えてくれました。
「パワーリフティングを始めたきっかけは、産後太り解消のダイエットのため、ジムに通い始めたことでした」と小林さん。ご主人が持ち帰ってきた船橋市運動公園トレーニング室のチラシを見て「行ってみようかな」と、気軽な気持ちでトレーニングを始めたのだとか。
最初に「スミスマシン」を使ったトレーニングを始めた小林さん。「スミスマシンは、どこのジムにも大体置いてあります」と話します。「スミスマシン」は、バーベルが上下に固定され、バーがレールに沿って動くので、初心者でも安定した姿勢でトレーニングを行えるのが特徴です。
仕事と、2人の子どもの子育てをしながらジムに通ううち、顔見知りになったパワーリフティング経験者の男性から「筋がいいから本格的に練習してみては」と勧められ、競技の道に進むことに。
パワーリフティング競技は、スクワット、ベンチプレス、デッドリフトの3種目があり、それぞれ3回試技を行います。3回のうち一度でも挙上できれば成功となり、成功した最も重い重量の試技を記録としてトータルに加算します。1試技が行われるたびに次の競技での重量を決めるルールなので、どれくらいの重さに挑戦するかの駆け引きも重要なのだそう。
小林さんは「パワーリフティングは、練習メニューにルールがついて競技になったもの。バーベルがあれば誰でもどこででも気軽に始められるんですよ。仕事や家事、子育てをしながらでもできるので、一緒にやりたいという方が増えたらうれしいですね」と話します。
「私の場合は、環境に恵まれているのも大きいです。夫はもちろん、子ども達も競技を理解し、応援してくれる。これが一番の力になります」と小林さん。家事や子育ては、在宅ワーク中心のご主人が積極的にサポートしてくださっているのだそう。
小林さんに今後の目標を尋ねると「今年開催される『アジアパシフィックアフリカ大会』での活躍と、競技の普及に貢献したいです」と素敵な笑顔で答えてくださいました。「今回のアジア大会は7月に兵庫県で開催されるので、子ども達も一緒に、家族みんなで参加する予定です」とも。
大舞台でも家族の応援があれば、いつもどおりの力を発揮できそうですね! 船橋在住のママリフター・小林和沙さんの、今後ますますの活躍が期待されます。
【小林和沙さん プロフィール】
1983年船橋市馬込西生まれ。身長163センチ。2023年5月27日にパワーリフティング競技デビュー。競技歴約1年で出場した「全日本パワーリフティング選手権大会」で、マスターズクラシック部門優勝。同時に全種目東京都記録更新を果たし、デッドリフト全国記録153.5kgを保持する。同大会で優勝したことで、2025年7月に兵庫県で開催される「アジアパシフィックアフリカ大会」の出場権を獲得。趣味は「女子力とバーベルをあげること」。目標は「強い美人」。
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