船橋法典駅近くに9月2日にオープンした「果実問屋にしかわ」。看板の「創業1935年」「豊洲市場」の文字に興味津々。
まず目に飛び込んできたのは台の上に並べられたたくさんのフルーツ。メロンやシャインマスカットなどの高級フルーツも!同店を経営するのは豊洲市場で青果仲卸を営む老舗問屋「丸大一」。壁には創業者、西川次郎さんの褒章がかけられていました。
船橋法典駅付近は社長・西川輝久さんの地元。同店が入る建物のオーナーさんは、地域の人が喜んでくれる店を誘致したいと常々考えていたこともあり、西川さんに出店を持ちかけたのがきっかけでこの場所でのオープンにつながったそうです。
スイーツ店としては、昨年1月に豊洲市場江戸前城下町店がオープンして、船橋法典店は2店舗目。「フルーツをもっと身近に感じてほしい、同じフルーツでも産地や種類によって味の違いがあることを知ってほしい、それぞれのフルーツの一番おいしい時期を体験してほしい」との想いからスイーツ店を開くに至ったそうです。
ショーケースの中には、色鮮やかなスイーツが並んでいます。どれもおいしそうで目移りしてしまいます。
「今のお薦めは『長野パープル』というブドウを使ったスイーツです。紫色で種がなく皮ごと食べられる種類。香りも良くとてもおいしいです。他にも桃やいちじくなど旬のフルーツを味わってほしいです」と話す野田さん。
メニューはショートケーキ(518円~)、旬のタルト(540円~)、季節のゼリー(540円~)、フルーツオムレット(528円~)、ホールケーキ(2,138円~)、マリトッツォ(540円~)など。
「マリトッツォ」とは最近流行りのイタリア発祥のスイーツ。ブリオッシュに生クリームを挟んだものでイタリアでは朝食に食べられることもあるそうです。同店のマリトッツォは生クリームにクリームチーズを加えて甘さ控えめでフルーツの味を楽しんでもらえるように工夫されています。
また、アニバーサリーケーキの予約(1週間前までの要予約)も受け付けています。次の家族の誕生日は予約したい!
「豊洲市場が街にやってきた!」をコンセプトとした同店。青果仲卸の目利きが選んだ旬のフルーツを贅沢に使ったスイーツが特徴。野田さんは「商品にはそれぞれの果物の産地を表示しています。コロナ禍で旅行に出かけられない今、スイーツを食べてその場所に行った気分も味わっていただけたら」と話します。
旬のフルーツを使用するため、約2カ月ごとにスイーツメニューが変わるとのこと。季節が変わるたびにいろいろなスイーツを楽しめるなんて、うれしいですね!店内はテイクアウトのみで、シェイクなどの一部商品は外のベンチで食べることもできます。
野田さんは、ホテルや結婚式場の調理場で経験を積み重ね、知り合いのつながりで昨年の1月から江戸前城下町店で働き、今回、船橋法典駅店オープンにあたり店長を任されることとなったとのことです。「高級フルーツがふんだんに使われているスイーツをこの価格で提供できるのはまさに果実問屋ならでは。季節により変わっていくフルーツを楽しみにしていただきたいです」と笑顔で話してくれました。
桃のタルトは、サクサクのタルト生地の上に桃がたっぷりのっていて、クリームが甘すぎないので桃の甘さやみずみずしさを存分に味わうことができました。
シャインマスカットと長野パープル2種類のブドウを使ったショートケーキは、それぞれのブドウの違いも楽しめて、食べ応えのある大きさで満足できる1品。
シャインマスカットのマリトッツォは、うかがっていた通りクリームチーズで甘さが抑えられていて、パン生地とクリームとマスカットのバランスが絶妙!
長野パープルのゼリーは、さっぱりとした甘さで暑い日にぴったり。
今後注目のお店になること間違いなし!の新店舗でした。
【果実問屋 にしかわ】
住所/船橋市藤原2-17-18
TEL/047-712-2410
営業時間/10時~20時 土日祝10時~19時
定休日/水曜日
Instagram/ http://www.instagram.com/fruitnishikawa