Close

子ども食堂ってどんなところ?夏見のおうち子ども食堂が主催する「防災ワークショップ」に行ってみた!

\この記事をシェア/

みなさんは「子ども食堂」に行ったことがありますか?
聞いたことはあるけど、一体どんなところなんだろう。私が行ってもいいのかな? というママたちの声をちらほら聞いたことがあります。私もその一人。

そんな疑問を、船橋市内30カ所の子ども食堂が加盟する「ふなばし子ども食堂ネットワーク」の会長・及川恵さんに伺いました。

子ども食堂ってどんなところ?

子ども食堂は、会場内で食事ができる「会食」、お弁当を配布する「テイクアウト」、食品類を配布する「パントリー」の3種類の形式があります。「食堂」という名ですが、食事や食品配布だけの場ではないようです。

「子どもの頃って、どの地域にも『子ども会』ってありませんでしたか? 今はほとんどの場所で開催していません。簡単に言うと子ども食堂はそれの現代版みたいなイメージ。子どもが安心して行ける地域交流の場なんです」と及川さん。

一昔前は、当たり前のように地域のみんなで集まったりしていた場ですが、今は形を変えて開催しているんですね。

ワークショップに季節のイベント、食事だけではない子ども食堂の取り組み

及川さんは「子ども食堂は、各運営団体が自分たちで企画して行ない、さまざまなテーマを持って取り組んでいます」と話します。

そこで今回は、子ども食堂の取り組みの一つとして夏見公民館で行われた「夏見のおうち子ども食堂」が主催する「防災ワークショップ」に親子で参加してきました。

夏見のおうち子ども食堂の代表・河合容子さん(写真右)とボランティアスタッフであり防災士の市川千佳さん(写真左)含め、9人のスタッフで開催しました。

「ずっとずっと、いつかやりたいと思っていた防災ワークショップ。元旦に能登半島地震が起きたことで、いつかと後回しにしてはいけない、と準備を始めました」と河合さん。今年3月に子ども食堂「中山ごはん」が「炊き出し食の試食会」と題した防災訓練を行い、河合さんも勉強のために参加したのだそう。

受付を済ませると、資料と簡易トイレをいただきました。
資料は、子連れを対象にした、被災しても家族ができるだけすこやかに自宅で過ごすための防災知識やアイデアが載った冊子、防災に関することを記載していく「防災カレンダー」など。

室内には、除菌ティッシュやラップなど、あると便利な備品類コーナーや、防災リュックの中身、熱源を確保するために必要なカセットコンロなど、防災に関するグッズが置いてあります。全てに何に使えるか、どのくらいの量が必要かなどの説明書きがついていてとてもわかりやすい!

子ども向けの防災の本も用意されていて、参加する子どもにもわかりやすい内容がたくさん。壁にはハザードマップもあり、改めて自分の地域について確認できます。

同ワークショップの内容は、防災に関する「おはなし」と「防災お菓子リュックをつくろう」の2つ。

「おはなし」では、市川さんが「親子で考える『もしも』のこと」というテーマで話しました。「ショッピングモールの階段はどこにあるか知ってる?」という質問に「あれ? そういえば知らないな」と親子で改めて考えさせられます。

ほかにも、防災グッズや防災ポーチの準備の仕方など、あると便利なものを一つ一つ説明。

「震災時に食べものは準備できたとしても、歯磨きができないと虫歯になり、当然、歯医者さんに行けない。水もないかもしれないので代わりになるマウスウォッシュがあると安心です」と、市川さんはなぜそれがあると便利かを子どもにもわかるよう話します。

「ホームセンターにはこんなに簡単なスプレータイプの消火器もあるんですよ!」と市川さんが話すと、「へぇ〜!!」とママやパパの声。

おはなしの後は、子どもたちが楽しみにしていたワークショップ「『もしも』の時の『いつも』防災お菓子リュックを作ろう」が始まります。

お菓子リュックの中には、自分のお気に入りのおもちゃも一つ忘れずにね。
いざという時、馴染みのあるおもちゃを持っていると子どもが安心するんです。

紐を通して、リュックの完成です!
リュックには、入っているお菓子の中で一番賞味期限が短いものの日付をシールに書いてリュックにペタ。
「この日が来たらおやつパーティーをし、この日まで何事もなく過ごせたことに感謝して、おやつを買い足してね」とのこと。子ども自身が、もしもの時に備えて準備することで「自分ごと」として意識ができるので、いざという時に気持ちが違いますよね。

リュックを作った後は、自分のことを上手く伝えられない年齢の子どもが持ち歩くことで、いざという時に役立つパーソナルカードを作るなど親も子どもも楽しみながら、防災について学ぶことができました。

情報量の多さに驚いた今回のワークショップ。
「ワークショップ開催に向けて、防災についてたくさん勉強し準備してきた」と河合さん。子どもがいる家族向けの防災について学べる貴重な機会で、親も子どもも意識が変わるなと感じました。

今回は、防災ワークショップに参加しましたが、それぞれの子ども食堂で季節に沿ったイベントなども開催しています。昨年はちんどん屋さんを呼んだイベントを行った子ども食堂もあるそう。

あまり見かけることのない太鼓に子どもたちも楽しそう!!

同ネットワークの一つの理念として「子どものことを本気で考えている大人がいる食堂」を掲げていて、子どもが一人でも安心して行ける場所を目指しています。
また、各運営団体の情報共有の場を設ける役割も担っています。横のつながりがあることで、困り事が解決できたり、喜ばれたことなどを共有することで各団体はよりいい取り組みができますね。

いざという時、地域に知っている顔の人が多くいれば子どもも安心。地域のコミュニティの場としてとても素敵だなと感じました。「子どもたちも親にとっても居場所となるような雰囲気作りをしています」と及川さん。

ぜひ一度、子どもと一緒にお近くの子ども食堂に足を運んでみてはいかがでしょうか?

【ふなばし子ども食堂ネットワーク】
住所/船橋市高根台6-2-20-2F ワーカーズコープちば内
HP/https://funabashi-kodomoshokudou-nw.org
メール/info@funabashi-kodomoshokudou-nw.org

この記事を書いた人

アバター画像

松本 萌

神奈川県横浜市出身。船橋市在住。船橋に引越してきてから「もっと船橋を知りたい」という思いで、ライターとして活動中。趣味は、映画鑑賞、フラダンス。

\この記事をシェア/

キーワード検索

特集中

最新記事

カテゴリ

アーカイブ

情報誌Mamachi

みんなの子育てマンガ

SNS

\各種SNSで最新情報発信中 /

公式LINE

船橋に密着した子育てイベントや
お得情報を発信中!

◀︎「友だち追加」からQRコードを読みこんで追加